パワポにサウンドファイルを埋め込む方法

最近,PowerPointにBGMを入れるという作業をしなければならなくなったんですが,手持ちのPowerPoint 2003と2007では,MP3やWMA,MP4と言った,いわゆる圧縮された形式のサウンドファイルは.ppt(pptx)ファイルには埋め込めず,埋め込めるのはWAVE形式だけだったんですね.
2010はわからないですけど*1,そういうこともあって,WAVEで埋め込むにはBGMとして使うにはファイルサイズ大きすぎるし,結局,埋め込まずに相対パスで同じディレクトリに入れておけば再生されるようにして,お茶を濁したんです.

しかし,腑に落ちなかったので,なにか方法あるだろうと言うことで,遙か彼方に放り投げていた記憶の中から知識を思い出し,MP3ファイルを.pptに埋め込む方法をひらめいて試してみたらうまくいったので,記録しておこうと思います.

簡単に言えば,RIFF WAVEの仕様を使うというものです.RIFF WAVEというのは,そのものWAVEファイルのことです.通常,WAVEファイルというと多くの人は,リニアPCMの無圧縮のものを思い浮かべると思いますが,RIFFというのはコンテナですので,実際には各種オーディオコーデックを利用できるのです.つまり,圧縮されたWAVEを使うと言うこと.
以下,手順です.MP3以外のコンテナの指定の仕方は僕はわかりませんので,圧縮形式はMP3になります.

  1. 元となるサウンドファイルを入手
  2. 固定ビットレート(CBR)のMP3ファイルを作成.可変ビットレートVBR)だと,3で使うソフトが対応していないので,再生時間が変わってしまったりします.
  3. KKKKK.Net - K5 MP3 to RIFF WAVE←ダウンロードして解凍
  4. 2で作ったMP3ファイルを,3で解凍したフォルダの中のEXEファイルにD&D
  5. MP3ファイルのあるディレクトリにMP3圧縮されたRIFF WAVEを生成.

これで良いのですが,気をつけなければならないのは,PowerPointの設定.2003ではツール→オプション→[全般]タブの中の「指定するファイルサイズより大きいサウンドとリンクする」という項目の値を完成したRIFF WAVEのファイルサイズより大きくしないと,結局リンクになってしまうので,埋め込みには成りません.
これだけ注意すれば,ある程度長いサウンドファイルでも圧縮して埋め込めるようになるはずです.サウンドファイルによっては,拡張子偽装するだけで埋め込めてしまうこともあるようですが….
KeyNote?しらねーよ

*1:どうやら,2010では特に苦労することなく埋め込めるようですね.