Open Source Small Conference 2011 Aizu

9月3日に行われた、オープンソーススモールカンファレンス 2011 Aizu(OSSC)に参加してきました。

もともと、去年のオープンソースカンファレンス 2010 Niigataや、3月のOSC Tokyo Springの折りに、びぎねっとの宮原さんから「新潟とかでもOSCは開いてきたけど、若干マンネリ感があったり」というお話があったところから「じゃあ、会津などで開くのはどうでしょう。あそこなら、会津大学や市のOpenOffice.orgの導入事例など、OSSに関する素地のようなものは有ると思います」という提案をしてみたのが、一つのきっかけだったりします。そこから、普段のOSCより小さくてというものを試験的にやってみよう、というコンセプトで計画され開催されました。
そういう経緯から、準備用MLに当初から登録させていただいたり、当初より関わらせていただくことができました。実際には僕はなかなか長岡から動くことができず、準備自体はあまり出来ませんでしたが…。


そんなわけで、人生4回目だか、5回目の会津でありました。

午前中は、飛び入り参加のアンカンファレンスで僕自身もLTをしてきました。内容が無いよう、という状態のものでしたが、これからスライドの内容に従って日本Androidの会新潟支部支部長的に何とかする所存です。

午後は、講師の方々によるセッション。
OpenOffice.orgユーザー会の方、会津若松市職員の方、会津大学の先生2名という4回のセッションは、技術的に目新しいものではなかったのですが、OSSを社会システムのなかで、運用どのように行っているかなどの視点にたち、普段のOSCのメインストリームである技術セッションとは違う、それぞれに味のあるものでした。
実際各セッションを聞いていて、地方都市でこういうイベントを行うならば、技術よりも運用寄りの内容で「普段コンピュータを使っているがそこまで深くいじるわけでない層」を呼び込む方が、OSS利用者の間口を広げるという点で意味が大きいのではないかな、と思いました。数部屋使って、時間帯により部屋を移動してセッションを聞くOSCよりも、一つの部屋だけを利用する点で、教室全体の一体感もほどよく、一人一人の顔がよく見えるという点では、聞く側の集中力も上がっていたように思いましたし。飛び込みのアンカンファレンスなども、ただ聞くだけでなく、発表者として気軽に参加できるという形は非常に楽しいものがありました。1回の開催で東京などでは千人単位、他の会場でも数百人単位で参加者を動員するOSCと比べても、気軽さやライトさという意味では開催場所、内容、規模がちょうど良かったのではないか、というのが率直な感想です。MLを見ていても、普段よりも運営の方の負担も少なそうであったのも印象的でした。
ただ、当初会津大学が会場ということもあり、学生を集めたいという思惑が有ったなかで、上記の内容がその目的は果たしづらいものであったことは残念であるとも思いました。都合が合わなくて、講演を頼んでいたコミュニティが参加できなかったことなども有りしょうがないのですが。

コミュニティ出展は、半分弱が新潟のコミュニティだったりして、若干あれれ〜?と思いましたが、例年新潟でOSCが開かれていたことや新潟から会津までの距離を考えれば自然なことかも知れません。福島県で初のOSC関連イベントだったこともあり、これからの福島のコミュニティの活性化にも結びつけばと思います。

長岡から、日本Androidの会新潟支部長[twitter:@Nkzn]さん、三条で長岡高専の[twitter:@Maenox]君、五泉新潟大学工学部の[twitter:@half_island]君を乗せて、安田I.C.から会津若松まで磐越道を走りましたが、台風の影響で横風がきつく、運転自体も疲労感が残るものでしたが、イベントが成功したことはうれしかったです。
泊まる部屋を貸してくれた、 会津大の[twitter:@tacksman]君、[twitter:@1ouis]君 は本当にありがとうございました。